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メレバンク・カフェ(11)- インドの現状

久しぶりにインドに出張しました。TVや雑誌で報道されているようにインドの経済状況はすこぶる好調で、新興中産階級が消費の楽しさに目覚めた、という感じがしました。電化製品が飛ぶように売れているというのもあながち大げさではないようです。車の増加にも加速がついて、道路に車が溢れるという感じでした。それにともなって物価の上昇も急ピッチで、高級ホテル(これも日本の価格に近づいています)で食事をすると日本とさして変わらない費用がかかるようになっていました。

インド国内のジュエリー需要はダウリー(結婚に際して花婿側が花嫁側に要求する多額の持参金)の代表的アイテムであるため、昔から根強かったのですが、所得の増加と金の輸入自由化で益々強くなっています。大手のダイヤモンド研磨業者の中には、小売店をオープンして、チェーン店化する会社が出始めています。

インドの小売店はジュエリーの材料として高品質のダイヤモンドを使うケースが多いので、品質の高いメレーは不足気味で、値段が強くなっていました。商品不足は研磨生産が一向に増えないことも一因なのですが、原石が高く、手間をかけて研磨するより、原石を担保に銀行から借り入れを起こし、それを不動産や株式投資に向けた方がはるかに高いマージンが得られると、研磨に消極的な業者が多いことも原因になっています。確かにここ数年の不動産価格と株式価格の値上りはかつての日本のバブル期を上回っております。

米国市場は支払いが長いという問題があるものの、依然として堅調で、香港を中心とした東南アジアマーケットも消費を伸ばしています。日本だけが蚊帳の外という感じで、値段にシビアで、サイズに細かく、品質にうるさい日本人バイヤーはインドのマーケットであまり歓迎されていないなー、と感じつつ帰って来ました。


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